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フランツ・シューベルトのピアノソナタ第14番イ短調D784は1823年作曲。初版は1839年にディアベリ社から出されている。 前作の13番と同様に3楽章構成で、同主調である。ソナタ組曲の調性の選定はモーツァルトのイ短調ソナタ(第8番K.310)に倣っている。 完成作品であるが、調性が不安定で短調ゆえに陰鬱。作曲者中期ピアノソナタの中では13番・15番のレリークソナタ・16番に比べて演奏機会は少ない。 == 曲の構成 == *第1楽章 Allegro giusto イ短調 4/4拍子 :ソナタ形式。序奏はなく、A-E-Dis-Eの二分音符による落ち着いた主題。演奏記号の通り正確なテンポで演奏されるので、ピアノ曲としては理解されにくい。 :再現部以降ではイ長調に転調し晴れやかに締めくくっている。 *第2楽章 Andante ヘ長調 2/2拍子 :付点リズムのC-F-A-Dという平行調ニ短調をおりまぜた主題。 *第3楽章 Allegro vivace イ短調 3/4拍子 :3連符のカノン風の第1主題と特徴的な音形の第2主題がソナタ形式をなす。第1楽章と異なり最後までイ短調のまま終わる。 特徴的な第2主題は左手による広い和声を持ち悠長な印象を与える。後年のショパン作品(スケルツォ第1番)の中間部と同様の伴奏になっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ピアノソナタ第14番 (シューベルト)」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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